家にお客さんが来た時や、インターホンが鳴った時に吠え続けてしまう愛犬に頭を悩ませている飼い主さんも多いかと思います。
これは「来客吠え」と呼ばれる問題行動とも言われていて、家に来たお客さんや近所の方にも迷惑になってしまうこともある問題でもあります。
犬が吠えるのは必ず理由があると言いますが、愛犬が来客時に吠えてしまうのには一体どんな理由があるのでしょうか。
そこで今回は、愛犬が来客時に吠えてしまう理由や、その対処法などを詳しくご紹介していきますね。
来客時に愛犬が吠えてしまうのはなぜ?性格5パターン
犬が来客時に吠えてしまう理由は大きく分けて「興奮」と「警戒」の2つがあり、その中でも性格によっても吠える理由が違ってきます。
ではどんな性格の犬がどんな理由で来客時に吠えてしまうのか細かく見てみましょう。
・怖がりでビビる犬
怖がりでビビりな性格の犬は得体の知れない来客に恐怖心を感じ吠えてしまうことがあります。
低い声で唸ったり吠え続けたりしますが、いざ来客が近づいてきたり手を出したりすると逃げ出したりします。
自分の身を守るために「こっちに来ないで」と必死に威嚇しているサインでもあるので、無理に近づくと来客に噛みついてしまうこともあるので気を付けましょう。
・人が来ると嬉しい犬
人が大好きな犬は、家に来客があると「嬉しい!遊んで!」という気持ちが高まり興奮して吠えてしまうことがあります。
中には来客中も「かまってほしい!」と要求吠えを続ける犬もいます。
愛犬の要求に対して応え続けてしまうと来客吠えや要求吠えがエスカレートしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
・気が弱く吠えてしまう犬
怖がりな性格の犬と同じように、気が弱い性格の犬も来客時に警戒心から吠えてしまうことがあります。
気が弱い犬は「キャンキャン」などと比較的高い声で吠えることが多く、なるべく来客に遠い距離から吠えていたり飼い主の陰に隠れるようにして吠えることもあるようです。
「怖いから近づけないけどこれ以上こっちには来ないでね!」などと言っているのかもしれませんね。
・気が強く吠えてしまう犬
気が強い性格の犬は来客に対して怖がったりはしませんが「自分の方が上だぞ!」と思っていたり、突然の侵入者を早く追い出すために吠えていることもあります。
また、気が強い犬は来客にマウンティングをすることもあり、そんな愛犬に頭を悩ませたことのある飼い主さんもいるかと思います。
マウンティングは愛犬との主従関係をしっかりと築いていけば改善されることもあるので愛犬との関係性を見直してみるのもいいですね。
・本能で吠えてしまう犬
犬は自分の縄張りを守ろうとする意識が強いので、警戒する本能の現れから来客に対して排除しようと吠えたりすることがあります。
犬にとって自分の家は縄張りであり、その縄張りに入ってくる来客は見知らぬ侵入者です。来客に吠えるのは自分の身を守るための犬の本能でもあるのです。
来客に吠える犬の飼い主の対処法
家の中に来客を招く時は、家の外や最寄りの駅などでお客さんを愛犬と一緒にお出迎えするのが効果的です。
外で来客と対面し、自宅まで一緒に行くことで犬は来客を侵入者だと思わなくなり、吠えることも予防することが出来ますよ。
人が大好きで吠えてしまう子は、お客さんに撫でてもらったり一度抱っこしてもらうだけでも落ち着いたりもしますよ。
また、家の中に愛犬だけの落ち着ける場所をつくってあげることで過剰に警戒したり興奮することが無くなることもあります。
来客時だけでなく、来客前から愛犬をその場所に入れてあげるとより効果的ですよ。
来客時に犬が吠えるのは飼い主の責任もあるかも
よく来客だけではなくインターホンが鳴っただけで吠えてしまったり宅配便の人に対して吠えてしまったりする子もいますが、これは私たち飼い主の責任もあるかもしれません。
愛犬との主従関係をしっかりと築けていたり、愛犬が「マテ」や「おすわり」など飼い主の指示に従うように、日頃からトレーニングができていれば来客があっても飼い主の指示に従ってくれます。
また、愛犬が吠えている時に飼い主がバタバタと慌ただしくしてしまったり、愛犬に構ってしまうと犬は「吠えると飼い主さんが楽しんでくれる!」「構ってくれた!」と覚えてしまいますます吠えるようになってしまうのです。
愛犬の来客吠えを防ぐためには、しっかりと主従関係を築き愛犬が吠えたら無視することも効果的です。
数秒でも愛犬が吠えるのを我慢出来たら忘れずに褒めてあげましょうね。
まとめ
犬の来客吠えは愛犬や飼い主自身だけではなく、お客さんやご近所さんにも迷惑がかかってしまうこともあるので、なおしてあげたいしつけの一つでもありますよね。
ただ愛犬を叱ったり、なだめたりするだけではなかなか直らない来客吠えですが、少しずつ来客に対してのイメージを変えてあげることで改善されることもあります。
そのためには私たち飼い主の行動や愛犬との関係性をもう一度確かめ合うのも対処法の一つになりますよ。