人間と同じように、犬には犬同士のあいさつがあります。
人間は「こんにちは。」や「元気だった?」など言葉を交わすことができますが、犬は言葉を話すことができません。
しかし、言葉を話すことができなくても、犬同士はちゃんとあいさつを交わしているのです。
今日は、犬同士のあいさつの仕方や、飼い主として犬のあいさつ時に覚えておきたいマナーについてご紹介していきましょう。
犬同士のあいさつの仕方って知ってる?
まずは犬同士のあいさつの仕草をご紹介しましょう。
相手の犬のお尻のにおいを嗅いで挨拶
これは、多くの人が知っている一番ポピュラーな犬のあいさつと言ってもいいでしょう。
そう、犬は相手のお尻のにおいを嗅ぐことがあいさつと言われています。
なぜお尻かと言うと、犬のお尻には肛門線というものがあり、この肛門線のにおいが犬によって違うのです。
いわば、犬の名刺代わりといったところでしょう。
おしりのにおいには、その犬の情報がたくさん詰まっているのです。
その肛門線のにおいを嗅ぐことで相手を認識し、以前にも会ったことがある犬かな?
仲の良いお友達かな?など、相手の犬の情報をキャッチしているのです。
フセをして挨拶
あまり知られていないかもしれませんが、伏せをする行動も犬同士のあいさつのひとつです。
伏せをする時は相手の犬に対して、「自分は怖くないと。近付いて来ても平気だよ。」とアピールしている時です。
これは、身体を低く小さく見せることで、相手の犬の恐怖心をなくしたいという思いからの行動なのです。
小型犬よりも、身体の大きな大型犬によく見られる行動です。
相手の犬の鼻を舐めて挨拶
相手の鼻を舐めるあいさつ、実はおしりのにおいを嗅ぐあいさつよりも犬同士では代表的なあいさつなのです。
相手の犬と鼻先をくっつけ、ペロッと舐めるのが一番ライトなあいさつであり、このあいさつをした後に、犬同士が許したところで初めて、おしりのにおいを嗅ぐあいさつができるのです。
この鼻を舐めるあいさつで、気が合わない、苦手、興味がないと思った相手にはおしりのにおいを嗅ぐことはせず、そのまま離れていくでしょう。
犬同士が挨拶するときには飼い主のマナーも大事です
犬同士は、言葉を交わすことはできませんがお互いの仕草であいさつを行います。
しかし、そのあいさつ、ひとつ間違うと大変なトラブルになってしまうこともあるので、飼い主はしっかりとマナーを守ったうえで犬同士のあいさつをさせましょう。
上記で紹介したようなあいさつは、犬の社会化がしっかり出来ている場合に限ります。
社会化ができていない犬の場合、他の犬に対して威嚇し、攻撃的になってしまう場合があります。
万が一怪我をさせてしまっては、取り返しのつかない事態になってしまいますからね。
社会化がしっかりと身についていて、愛犬が他の犬とあいさつできると思ったら、まずは相手の飼い主さんにあいさつをしても大丈夫か確認しましょう。
相手の飼い主さんの許可なく犬同士を近づけることは御法度です。
お互いの飼い主がOKした時に初めて犬同士があいさつできるのです。
この時は、リードを短く持ち、飼い主が愛犬の動きをしっかりコントロールできる状態にしておいてくださいね。
このように、犬同士のあいさつでも飼い主のマナーがとても大事になってきます。
犬の性格が、あいさつの仕方でわかるかもよ
犬のあいさつの仕方でその子の性格が分かるかもしれません。
自分から相手の犬の鼻を舐め、おしりをクンクン嗅ぐ子は、他の犬に興味津々の活発な子で、人見知りや犬見知りをすることは比較的少ないでしょう。
一方で、鼻のあいさつもお尻のあいさつも、どちらかというと受け身で消極的な子は、あまり他の犬と関わらずマイペースに過ごしたい子や、ちょっと臆病な子が多いかもしれませんね。
犬によって、積極的な子や消極的な子、臆病な子など、色々な性格の子がいるので、愛犬のペースに合わせて他の犬とあいさつをするようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
言葉は通じなくても犬同士はしっかりとあいさつを行い、相手の存在を確認しているのですね。
意外と知らない犬同士のあいさつも、明日からは興味深く注目してみてください。